切った鶏肉と野菜、調味液に漬けた鶏肉、衣をつけた鶏肉を入れた3枚のバットが左から右へ並び、下ごしらえの順番を矢印で示している。

下ごしらえの置き場所に、バットという選択

下ごしらえの途中、切った食材や衣をつけた肉を、どこに置いていますか。

お皿では狭くて、まな板の上では作業の邪魔になる。調理の途中で食材を置く場所は、意外と足りないものです。そんなとき、置き場として頼りになるのがバットです。

業務用のイメージがあるかもしれませんが、家庭の台所でも使い道の広い道具です。

下ごしらえの置き場所が、ひとつ決まる

バットがあると、下ごしらえの流れが整います。

  • 食材の仮置き:切った食材を、調理の順番を待つあいだ置いておく
  • 下味の漬け込み:食材を平らに並べて、調味料をなじませる
  • 衣付け:小麦粉、卵液、パン粉をそれぞれのバットに用意して、順に移していく

切った鶏肉と野菜、調味液に漬けた鶏肉、衣をつけた鶏肉を入れた3枚のバットが左から右へ並び、下ごしらえの順番を矢印で示している。

どれも、浅くて平らな容器が向いている作業です。仔犬印の角バットは、深さが30〜45mm。食材を重ねずに広げやすい形をしています。

お皿を何枚も出さなくても、バットを並べるだけで、作業の順番が目で見えるようになります。

フチが平らだから、持ちやすく洗いやすい

仔犬印のバットは、フチを巻かずに平らに仕上げたフラットエッジです。

フチが巻かれているものと比べて、エッジがあるぶん持ちやすく、ゴミも溜まりづらいため、衛生的にも優れています。

衣付けの粉も、卵液も、下味の調味料も、洗い残しが気になる汚れです。洗いやすい形であることは、毎日のように使う道具ほど、あとからじわじわ効いてきます。

フラットエッジの考え方は、別のコラムで詳しく書いています。

トレーを蓋に、アミを敷いて

専用のトレーとアミを合わせると、バットの使い道はさらに広がります。

  • トレー:バットにのせて蓋にする。下ごしらえした食材を冷蔵庫に入れるときに
  • アミ:バットに敷いて、揚げ物の油切りに
  • 深型バットとアミ:豆腐の水切りに。深型のアミがあるのは、SとMのサイズです

左は浅いバットにトレーを蓋としてのせた様子。右は深型バットにアミを敷き、豆腐をのせて水を切る様子。

トレーは、置いて蓋をするだけのものです。バット同士は重ねて収納でき、コーナー部分の段加工が、重ねたときにはまり込んで外れなくなるのを防ぎます。

冷蔵庫に収納したときの見た目が映えることも、人気の理由です。

冷凍庫にも、オーブンにも、食洗機にも

バットは、調理で使える範囲が広めの道具です。

  • 冷凍庫:使えます。密閉できないので、ラップなどで覆うと安心です
  • オーブン:バットは、一般的なオーブンで使えます
  • 食洗機:バット、トレー、アミのいずれも使えます

ただし、オーブンで長時間、高温のまま使い続けると、変形したり、テンパーカラーと呼ばれるステンレス特有の変色が出たりすることがあります。高温での加熱は、必要な時間にとどめてください。

衣付けのあとの粉や油汚れも、食洗機に任せられます。使う場面だけでなく、片付けの場面まで考えて選べる道具です。

向かない場面も、先にお伝えします

バットは便利な道具ですが、できないこともあります。

  • 電子レンジは使えません。温めるときは、別の器に移してください
  • 密閉できません。トレーは置いて蓋をするだけなので、汁気の多いものの持ち運びには向きません
  • 塩分や酸を含む食品を、長時間入れたままにしないでください

最後の点は、特に大切です。塩分や酸を含む食品を長時間入れたままにすると、ステンレスが腐食して小さな穴(ピンホール)が空き、液漏れを起こすことがあります。使い終えたら食品を別の器に移す、を基本にしてください。

下味の漬け込みも同じです。調味料をなじませる作業には便利ですが、入れたままにせず、調理に進むか、別の器に移してください。

選ぶときの判断基準

バットは、サイズ・深さ・付属品の3つで選びます。

「枚取」は、一枚の金属板から何個のバットが取れるかを表す業務用の規格です。数字が大きいほど小さいバットで、メーカーが違っても、サイズはほぼ同じです。

  • 30枚取(外寸176×217mm):いちばん小さいサイズ。薬味や少量の衣の仮置きに
  • 21枚取(外寸205×255mm):迷ったらこのサイズ。ふだんの衣付けや下味に
  • 18枚取(外寸213×273mm):食材をたっぷり広げたいときに
  • 15枚取(外寸235×301mm):いちばん大きいサイズ。大きな食材や、まとめての下ごしらえに

まずは1枚、下ごしらえの置き場所として使ってみてください。